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大人のためのインドネシア語習得法(1)

日本人にとって最も習得しやすい外国語の一つと言われているインドネシア語ですが、学び始めると決して甘くはありません。

貿易言語がベースになっていることもあり、言語体系としてとても合理的に設計されている印象を持ちますが、仕事で使えるレベルの力を身につけようとすれば、はやりそれなりの工夫と地道なトレーニングは絶対に必要なのは間違いありません。

クリティカル・エイジをどう克服するか

昔から言語の習得に関してよく言われるのが「クリティカル・エイジ」。

クリティカル・エイジとは:
遺伝的に決まっている機能の発達の年齢のことで、言語であれば8〜13歳くらいまでに母国語としての習得が止まってしまうと言われています。
一般的には、小学生くらいの時期に海外で過ごした日本人はバイリンガルになりますが、大人になってから海外に留学や移住した人は、日本語以外の言語を習得するのにかなり苦労することが多いようです。

……と言われるとかなり凹みますが、最近はこのクリティカル・エイジを乗り越えて、大人になってから外国語を習得するためのノウハウがたくさん提示されています。

参考になった本

英語だけでも実力不足を痛感しているのに、大人になってから、さらに他の言語を新たに身につけようする場合、まず、最も効果的な勉強法を見つける必要があります。

そこで参考になったのが、「脳が認める外国語勉強法」でした。
発音と語彙力が語学学習の要」というのがこの書物の骨子ですが、それは正にインドネシア語習得にもしっかりあてはまります。

インドネシア語は、多くの他の言語に比べ、文法がシンプルで合理的にデザインされているので、その分の心理的な負荷が軽く、その分、限られた労力や時間を「語彙力」のアップに使うことができます。習得しやすい言語と言われているのはそういった理由から来るのかもしれません。

「発音」については難易度は高くないものの、個々の単語が長いものがけっこうあり、単純に口が回りにくいのでCDなどを聞いて繰り返したり、文章をシャドーイングしたりする練習が必要だと思います。

当面の自分の目標は、この本の教えに沿って、600〜650単語を覚える。
さらに、それらを使って自己紹介(仕事や趣味)できるようになる。
……というものです。

しかし単語というものは、エビングハウスの忘却曲線が表してるように、覚える端から忘れてってしまうのが普通のことであり、忘れかけたところでまた記憶を上書きしてやるしかありません。

そして、それを助けてくれるのがひと昔前の語学学習では考えられなかった、スマホやPCのアプリです。
これがかなりイケていて、無料で使えるのも多いのがありがたいのです。

単語を覚えるための強力なアプリ

Anki」(Android版は"Ankidroid",iOS版は有料?)

単語帳アプリですが、これは既に多数の言語で様々なレベルの単語カードのセットが用意されていて、それをダウンロードして使うことや、さらにそれを自分なりに改良することができます。
(私は「Indonesian 625」と「The Indonesian Way Module 1」というのをダウンロードしました)

※Ankiの使い方

このアプリがただの単語カードと決定的に異なるのは、表示される単語(音声データあり)の頻度が忘却曲線に即して設定されるので、非常に効率的に記憶を定着させることができるところです。

実際に毎日30分〜1時間ほど、ひと月継続してみたところ、約600語を一応なんとか覚えることができました。
(但し、覚えたと安心して放置していると、途端に忘れ始めます!!!)

言語習得の要は、楽しみながら続けられるか……これに尽きると思います。

インターネットを使って外国語を学びたい人どうしをつなぎ、お互いの母国語を教え合うWeb siteなどもあります。こういうサービスを使うと、拙いながらもコミュニケーションの楽しさを感じられるので、モチベーションを保つのにも役立ちます。

参考にした本の著者が言っているのが、「外国語習得はいくつになってもできる」ということです。
それは今や脳科学に基づく知見であり、精神論でも何でもないところが、始めの一歩を踏み出す気持ちを後押ししてくれます。

実際、赤ん坊が母国語を話し出すまでに要する時間は千数百時間。一方で、大人になってから学ぶ外国語については、最低300時間ほどのトレーニングで片言での日常会話が可能になる場合もあるそうです(もちろん、言語の難易度や学習者のセンスにもよりますが)。

大人になってからの外国語習得は、経験や感情の記憶を最大限に活かして脳に定着させるのが特徴です。
克服すべきなのは、自分で自分を縛っている「もうトシだから」という諦めの気持ちでしょう。

とにかく継続する

継続するには習慣化。
……とはいっても、必ずしも毎日コツコツ少しずつ……でなく、週末に集中して時間をとるのでもよいらしい。
継続のリズムは各人の都合に合わせて考えればよく、ともかくいろいろ折り合いをつけて、諦めずに続けたいところです。

日々の学習のモチベーションを上げるためには、バリの美しい風景や日々の暮らしを伝えるYouTubeなどを見るのも効果的かもしれません。

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