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バリ島に移住してショップ経営 『仮想妄想バリ島移住計画』 by 生島尚美さん(後半)

前回に引き続き、バリ島在住20年の生島尚美さんのお話会「仮想妄想バリ移住計画」より、「バリ島ならではのトラブルにどう対処する?」というところをうかがいました。

ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル!

バリ島生活の経験値の高い生島さんは、多くの日本人移住者にとって、とても頼りになる存在であることから、トラブル相談に乗ることも多い。

「新しく移住してくる方の中に『ボクは若い頃はインドでバックパッカーしてたので、大抵のことは大丈夫です〜』というような方も結構多いですけど、そういう時は『そうですか〜』とか言いながらも心の中で『住むのと旅行はちゃうで! インドとインドネシアはちゃうで! ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル!』と思ってるんですよ(笑)

とにかく予測不可能なことが起こるのがバリ。

実際、バックパッカーとしてアジアを旅した経験が豊富な人にとっても、住んでみたら驚くようなことはしょっちゅうあるといいます。

  • 停電……電線が切れた?と思って見に行くと、電線が盗まれてた。
  • 家主に「水が止まった」と苦情を言ったら「川に行って」と言われた。
  • ご近所さんが「オオトカゲ捕れたからあげる」と持ってきた。
  • 裏の人が急にブタを飼いはじめて音と臭いが……。
  • 呪いをかけられてると言われた。

……などなど。

「何が起きても、たいていのことには驚かなくなりましたね。
ほとんど毎日そんな感じなので、それをロールプレイングゲームのように楽しんでるところもあります」

たまに日本に帰ると、何の心配もなく日常がスムーズに過ぎていき、どこか物足りなさを感じてしまうほどだそうです。

 

バリの人は日本人に優しい……けど

役所などでの事務的な手続きの時など、言葉が不自由だったりして、どうしても日本人は押しが弱いと感じる場面が多い。

「バリの人は日本人には優しいです。けど、それは旅行者の場合だけ。
住むとなると別です。外国人というのはどうしても立場が弱くなるので、何かあった場合、やっぱり主張すべき時は主張すべき。
けれど、それも節度というかさじ加減みたいなのはありますよ。
時々、現地のワルン(食堂)で『現地人は3,000ルピアだったのに同じものを注文して4,000ルピアだった!』みたいに目くじら立ててる日本人がいますけど、たった8円くらい、いいじゃないですか。それくらいでお互い気持ちよく生活できるなら……。30円のものを1,000円とか言われたら、もちろん抗議しないといけませんが」

 

バリでバイクやクルマを運転する時に

バリに移住して長く生活するとなると、自分でバイクやクルマを運転しないと不便を感ずるようになります。
特にバイクは生活必需品と言えるかも(レンタルバイクの料金は月々6,000〜8,000円程度)。

運転する時に気をつけなければいけないのが、バリ流の運転の仕方。

  • 交差点で対抗方向からパッシングされた場合、日本では「待つから先に行け」だが、バリでは逆。「こちらが先に行くから止まっていろ」の意味。
  • 十字路に入るクルマがハザードを出している時は「直進する」の意味。
  • 右折左折のウィンカーは出さないことも多い(交通法規上はもちろん出さなくてはならない)。
  • 欧米人は独自の解釈で強引に走行することが多い。

その他、犬が飛び出してきたのを避けようとして、ひどい転倒事故などを起こすケースが多い。だから、犬は避けずに真っ直ぐに当るくらいで行く方がよいとのこと(当てられる犬には災難ですが)。

それ以前に、路肩で遊んでいる子どもや犬が視界に入ったら、早めにクラクションを鳴らして運転者に注意を向けさせることが重要だそうです。

 

とにかく病気にならないように体調管理を慎重に!

生島さんのお話で特に印象深かったのが健康管理について。

“薬は飲まない&予防注射は打たない”……を励行しているとのこと。

「何が入ってるかわかりませんからね」

それでも一度だけ例外があり、お子さんが犬に噛まれたときだけは応急処置用の狂犬病ワクチンを打ったそうです。
インドネシアでは狂犬病の危険があるので、これは必要最小限の処置であり、仕方ありません。
「できれば打ちたくなかった」とのことですが……。

それにしても、ふだんから薬を飲まず、ワクチンを避けるというのは、さすがの見識だと感じました。
そのかわり、生島一家はふだんから免疫力を高めるような食物を摂るような心がけをしています。

"warung sopa"のメニューより

オーガニックの大豆を地元の農家から仕入れて、なんと自家製味噌を作っているのです(販売もされているそうです)。

良質な発酵食品を日常的に食べることで腸内環境が整い、免疫力が高くなることが昨今の研究でも明らかになっています。

そういった食習慣によって、お子さんたちも元気いっぱい。
ごく稀に風邪を引いて40度近い高熱が出ても、一晩寝ればケロッとしているそうです。

“薬は飲まない&予防注射は打たない”……というのは筆者自身も心掛けていますが、バリでそれを徹底するのはかなり気合が必要であり、この度お話を伺って最も感銘を受けた部分でした。

warung sopa

生島さんが経営されているお店のFaceBookページはこちら↓

ベジタリアンカフェ
"warung sopa"
"warung sopa garden"

sisi直営カフェ
"Kafe Topi"

 

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