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留学先としてインドネシア/バリ島を選ぶ理由(3)

 

前回の投稿に続き、「留学先としてインドネシア/バリ島を選ぶ理由」…その3です。

3.インドネシア語習得の難易度が低い……この言語は周辺海域で貿易言語として使われていたムラユ(マレー)語をベースに作られた人工言語であるという性格上、とても合理的にデザインされている印象を持ちます。

インドネシア語の習得が易しいとされる理由

学習者が易しく感じる理由は概ね以下の通りです。

  1. 人称変化/格変化なし
  2. 名詞の性なし
  3. 時制による変化なし。時間を表すためには、「昨日」、「あとで」、などの副詞を使えばよい。
  4. 複数形:同じ単語を繰り返す(例:orang-orang=人々)。
  5. 文字:ふつうのアルファベット(特殊な記号はつかない)
  6. 文字の読み方:基本的にローマ字読み。但し、母音は6つあり、"e"は日本語と同じ「エ」の発音の他に、弱い「ウ」の発音(口の形を「エ」にしておいて「ウ」と発声)がある。
    発音については「r」は英語と違って“巻舌”になります。これはインドネシア人の子どもでもそれなりに練習させられるそうです。

……なので、単語を並べるだけでとりあえず概ね意味が通じる文章になるので、単語さえ知っていれば一応はカタコトでも話すことができます。

その他、特色として接頭辞/接尾辞というものがあります。
基本単語にこの接頭辞/接尾辞を付けることで派生語を作ることができます。

例えば……

jalan(旅行雑誌「じゃらん」の語源)は、「道」という意味ですが、ber-をつけるとberjalan(歩く)となります。
接尾辞の-anをつけて、jalananは「旅行」、接頭辞のker-、接尾辞-anをつけるとkerjalanan=「旅行者」となります。
因みに、jalan-jalanと繰り返すと、「散歩する。ぶらぶらする」という意味になります。

「美しい」=cantik に接頭辞/接尾辞をつけてkecantikan=「美」「美しさ」となります。
接頭辞をつけることで丁寧な表現になったりもします。

実は私、ベトナム語もほんの少しだけかじったことがあるのですが、母音の数が11、声調が6つもあり、さすがに「世界一むつかしい言語」の一つと言われるだけあってなかなか進まず、相当メゲました。

同じ東南アジアの言語であるインドネシア語を「世界一習得しやすい言語」と評する人は少なくないようですが、大人になってから学習するにあたり、インドネシア語の敷居の低さはモチベーションを保つためにとても助かります。

それでも新しい言葉を身につけるにはそれなりのトレーニングは必要です。
学習方法についても自分なりにいろいろ研究していますので、追々書いていきたいと思います。

バリ島の高校・大学を目指すには

さて、ここまで「留学先としてインドネシアを選ぶ理由」を書いてきましたが、その中でも「(/バリ島)」とする理由はなにか……。

これにはやはりバリ島の観光を含めたロングステイ先としての性格が大きく関係しています。

昨今では年間500万人もの観光客(オーストラリアを筆頭とする欧米諸国が主で、日本人はその約5%程度)が訪れるバリ島。
移住している欧米人も多く、彼らの子弟の多くが現地のナショナルプラス校やインターナショナルスクールに通っています。

こういった環境は多分にバリ島に特有な傾向だと思われます。

ナショナルプラス校とは

ほとんどが外国人の子弟であるインターナショナルスクールは学費が高額でもあるので、ここでは候補として除外し、ナショナルプラス校を対象として考えてみたいと思います。
(地元の公立校は外国籍の子は入学できないので、同様に除外)

ナショナルプラス校では、インドネシアのカリキュラムに英語をプラスして行う授業を取り入れています。
多くの場合、英国ケンブリッジ大学が考案した「ケンブリッジ・カリキュラム」が採用されているようです。

外国人の他、地元の富裕層の子弟も通うため、友達同士の会話は必然的にインドネシア語中心になります。
ナショナルプラスの高校を卒業すればインドネシアの大学受験資格が得られるので、インドネシアの大学を目指す人には第一の選択肢になります。
バリ島には、インドネシアの大学ランキングで14位の国立ウダヤナ大学という名門大学がありますね。
(インターナショナルスクールではインドネシアの大学の受験資格を付与しているところは少ない)

……ということで、「留学先としてインドネシア/バリ島を選ぶ理由」3回シリーズ、最後までお読みいただきありがとうございました。

このような理由で、実は自分の子どもも折あらばインドネシアで学ばせたいとも考えていますので、これからも関連した事柄をいろいろ調べて書いていければと思っています。

※「バリの学校」については別ページでも解説しています。

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