バリ島の祝祭日

 

バリ島の祝祭日

ニュピ(Nyepi)

バリ島全体が静寂に包まれる日

ニュピはサカ歴の元旦で「静寂の日」と言う意味の日。当日の夜明けから翌日の夜明け(朝6時)まで、外出はもちろん火や電気の使用も禁止され、瞑想して静寂を保つ日とされています。ニュピ前日のティルム(暗月)の日に、冥界のヤマ神が大掃除をするので、悪霊プト・カロが地界を追い出され地上に這い上がってくると言われ、大晦日には、各村々でこの悪霊払いの為にオゴオゴと呼ばれる鬼の張りぼてを作り村を練り歩きます。

 

ガルンガン(Galungan)

迎え盆にあたる日

210日周期のウク暦にそった、日本の迎え盆に当たる日。ガルンガンは、世の中の善が悪に打ち勝った日とされ、天上界から神様や祖先霊が地上に降りてくる日とされています。各村々のお寺や各家庭にある家寺は神様や祖先霊を迎えるために綺麗に飾り付けがされ、お供え物を持ってお参りに行きます。各家庭の門にはペンジョールという竹で作った飾り物が置かれ、ガルンガン翌日はマニスガルンガンと呼ばれ、親戚宅や友人宅を訪れるのが習わしです。

 

 

クニンガン(Kuningan)

日本の送り盆にあたる日

ガルンガンの10日後にあたるクニンガンは、日本の送り盆に当たり、地上に降りてきた祖先霊や神様が天上界に帰る日とされています。人々は、朝から正装をし午前中に祈りを捧げます。神々と祖先霊は、この日の正午に天界に帰って行くとされています。この時期はバリ島内いたるところで正装に身を包んだ人がいるので、様々な場所でバリ島らしい光景を目にすることができるでしょう。

 

シワラトリ(Siwaratri)

寺院にて瞑想する日

サカ暦にしたがって一年に一度巡ってくる、シワラトリ。この日は、過去から現在の全ての行いを反省し、神に近づく、悟りを開くための瞑想をする日です。シワラトリの日は、日が暮れてから沐浴、正装をして寺院へ参り、日の出までお祈りをする日とされています。シワラトリは観光客にはあまり知られていませんが、バリ島の人にとっては大切なお祈りの日です。

 

 

サラスワティ(Saraswati)

勉強の神に祈りを捧げる日

ウク暦で210日に一度くる、学問と芸術の女神サラスワティに感謝を捧げる日です。サラスワティは、日本でいうと七福神の弁財天にあたる女神です。本や書物、ノートや教科書にお供え物を捧げます。この日は、本や書物は神様にささげられるため、人々は本を読んだり勉強をしてはいけない、ということになっています。

 

 

パガルウェシ(Pagerwesi)

鉄の心を築く日

ウク暦で210日に一度くる、パガルウェシの日。パガルウェシの日は、毎年必ずサラスワティの日の次の水曜日にあたります。この世の中のすべてのバランスが保たれ、世界の調和が神によって守られるようにと、知恵や健康、衣類、貴金属、食物に感謝をし、供物を寺に供え祈る日です。「鉄の心を築く日」と言われており、心を強くるするために瞑想を行います。

 

 

 

満月(Pernama) / 新月(Tilem)

月に2回の特別な日

心や体を浄化する日とされ、ヒンドゥー教徒は特別なお供え物を作り、満月の時は村のプラ・デサに、新月の時は村のプラ・ダラムにそれぞれお参りします。満月・新月では、特に「浄化」ということが意識され、瞑想を含めた祈りを捧げ、実際に神聖な湧き水の出る場所などで、沐浴して自分自身の身体も心も清めます。ウブドのアルマオープンステージでは、チャッ・リナによる満月・新月の夜限定のケチャダンスが開催されています。

 

ガベン(Ngaben)

一番大きく豪華な儀式

バリ・ヒンドゥー教の火葬式で、輪廻転生を信じるバリ・ヒンドゥー教の通過儀礼の中で、一番大きく豪華な儀式です。火葬には、個人葬、復葬(複数の人を同時に火葬)、合葬(村で合同でおこなう)のパターンがあり、王族の火葬式のような大きな火葬式は新聞等で告知され、大勢の観光客やメディアも見物に訪れます。ガベンが行われる際は、道路も閉鎖される場合があります。

 

 

中国旧正月(Imrek)

中国暦の旧正月

中国暦の旧正月にあたる日です。バリ島中で「Gong Xi Fa Cai(ハッピーニューイヤーの意)」と書かれた、赤や金の看板を目にすることがあります。元々中国の習慣ですが、中華系の人々が多く住むインドネシアでも政府公認の祝祭日に指定されています。中国系の人々はこの日をはさんで長めの休暇に入り、バリ島にも正月の休暇で訪れる人たちが多くなるので、バリ島内各地で道路渋滞や観光地の混雑が発生します。

 

イースター(Easter)

キリストの復活を祝う日

イエス・キリストが十字架にかけられて三日目に復活したことを記念する日で、復活祭とも言われます。インドネシア語ではパスカ(Paskah)といいます。多くの教会で特別な礼拝が行われるほか、様々な習慣や行事があります。この期間は、インドネシアのキリスト教徒がお休みの期間となる為、多くの人々がバリ島で休暇を過ごすために訪れます。

 

 

インドネシア夏休み

インドネシアの長期の休み

インドネシアは国土が赤道近辺にあるため季節としての夏を特定できませんが、新学期が9月に始まるため、その前を長期休暇としています。インドネシアの学校は日本と異なり、新学期は7月に始り翌年6月に終わる2学期制の為、6月中旬~7月中旬の1か月が休みとなります。この時期は、学生の団体をはじめ、インドネシアの他の島々からの旅行者でバリ島は混雑します。

 

イドゥル・フィトリ(Idul Fitri)

断食明けの大祭

イスラム教の断食明け大祭です。およそ1か月間の断食を終え、盛大にお祝いをします。家族や親族のいる田舎へ帰省し、親せき宅や友人宅を訪れるのが一般的な過ごし方です。近年では、イドゥルフィトリの前後の連休を利用し、旅行を楽しむ場合も多くみられます。その為バリ島は、断食明けを祝う他の島からのイスラム教徒の旅行者で毎年大変なにぎわいとなります。特にクタ周辺では大変な交通渋滞が予想されます。

 

 

インドネシア共和国独立記念日(Indipendence Day)

独立記念日

インドネシアの独立記念日は、8月17日。インドネシアの初代大統領のスカルノが独立を宣言した日です。インドネシア各地で記念のセレモニーが行われ、国を挙げての祝賀ムードに包まれます。街中に国旗が掲げられ、パレードや伝統競技などの各種祝賀行事が行われます。赤と白のインドネシア国旗を車や自転車につける人も多く、いたるところで国旗を目にするでしょう。

 

 

イドゥル・アドハ(Idul Adha)

イスラム教の犠牲祭

インドネシアの多くの人が信仰する、イスラム教の宗教的行事。イドゥルアドハはイドゥルフィトリ同様に、年ごとに日付が異なるのが特徴です。世界中のムスリムによる、サウジアラビアのメッカ巡礼最終日にあたる日となります。イスラム教徒は正装をしてモスクへ集いお祈りをし、その後、生贄としてささげられたヤギや牛を切り分け、大部分は貧しい人々に分けられます。

 

 

イスラム暦新年(Tahun Baru Hijriyah)

イスラム教の新年

イスラム暦の新年です。イスラム暦は太陰暦で、1年はおよそ354日になるとしているので、1年ごとに11日ほど太陽暦とずれます。また、閏月を置かず太陽暦とあわせることもしないため、新年は毎年変動します。またこの日は、神聖な霊力がある日と信じられ、自己を見つめ直して神に敬虔な祈りを捧げる日です。

 

クリスマス(Christmas)

南国バリ島のクリスマス

ヒンドゥー教の多いバリ島ですが、中華系や島外からの移住者でキリスト教徒も多くいます。この時期はバリ島も各所でクリスマスデコレーションが施され、クリスマス気分が高まるのが特徴。インドネシアではクリスマスは国民の祝日になり、キリスト教の人たちはクリスマス休暇に入ります。観光地のホテルやレストランでは、クリスマスパーティーやカウントダウンパーティーが行われるところもあります。

 

 

ニューイヤーズイブ(New Year’s Eve)

一年の最後を楽しむ日

クリスマスから新年をバリ島で過ごそうと、世界中から多くの観光客が集まり賑やかになるのが特徴です。多くのホテルで大晦日の日は「ガラディナー」という、特別なディナーパーティーを催しています。クタビーチなどでは、たくさんの花火を打ち上げるカウントダウンイベントが行われ、観光客もローカルも大勢集まり大変盛り上がります。その為、通行止め等の交通規制が行われ大渋滞が発生します。

 

 

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